代表者コラム
Column

強い組織の99%がやっている部下育成の本質とは?
こんにちは、ビジネス陰陽師の吉川です。
経営者やビジネスマンの中には、
「社員がなかなか主体的に動いてくれない」
「言ったことはやってくれるけれど、それ以上の工夫が出てこない」
「部下を育てたいのに、どう接するのが正解か分からない」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
一方で、世の中には、社員が生き生きと働き、自分で考え、自分で動き、会社全体が前向きな空気に包まれている会社もあります。同じように人を雇い、同じように事業をしているのに、なぜここまで差が出るのでしょうか。
実はその違いは、単に「厳しくしているか」「優しくしているか」ではありません。
本当の違いは、部下一人ひとりの力をどう見て、どう引き出しているかにあります。
今回は、うまくいく会社が実践している部下育成の本質について、経営者・ビジネスマン向けに整理してお伝えします。
この内容を動画でご覧になりたい方は、下記よりご視聴ください。(同じ内容になります)
まず大切なのは、会社の理念と方向性を伝えること
部下育成というと、つい「どう褒めるか」「どう叱るか」といったテクニックに目が行きがちです。しかし、その前に絶対に必要なことがあります。
それは、会社がどこに向かっているのか、何のために存在しているのかを、社員にきちんと伝えることです。
この会社は誰のために、どんな価値を提供しているのか。
何を大切にし、どんな未来をつくろうとしているのか。
こうした会社の目的、そして土台がないままでは、社員は単なる作業者になってしまいます。
人は、「何のためにこの仕事をしているのか」が見えた時に、初めて仕事に意味を感じます。
逆に、意味が見えないまま「これをやれ、あれをやれ」と言われ続けると、仕事はただの作業や指示待ち業務になってしまい、やらされ感が強くなります。
強い組織は、組織の理念、方向性、社会的意義をしっかり共有しています。
それらをしっかりと伝えること、これこそが部下育成の出発点となるのです。
次に必要なのは、「会社の都合」ではなく「本人の望み」を聞くこと
ただし、理念教育だけで人が育つわけではありません。本当に強い組織は、その次に必ず、社員一人ひとりと向き合います。
「この会社で何を実現したいのか」
「将来どうなりたいのか」
「どんな仕事にやりがいを感じるのか」
こうしたことを、上司や経営者がしっかりヒアリングしているのです。
うまくいかない会社ほど、社員の意見を聞いているようで、実は聞き流しています。
あるいは最初から聞こうともせず、「会社として必要だからこれをやれ」と押し付けてしまう。そうすると社員は、自分が会社の部品のように感じてしまいます。
しかし、自分のやりたいことや伸ばしたい方向と、今の仕事がどうつながっているのかが見えると、人は驚くほど主体的になります。
「この仕事を通じて自分はこう成長できる」
「この先に、自分の望む未来がある」
そう思えた時、人は自ら考え、工夫し、動き始めます。
つまり部下育成とは、会社の方向性と本人の望みを重ね合わせていく作業でもあるのです。
人によって、伸びる育て方はまったく違う

ここで非常に重要なのが、「全員に同じ育て方は通用しない」ということです。
例えばAさんは、あえて厳しい環境に置かれ、一人で任されることで奮起するタイプだったとしましょう。横で細かく手を出されるよりも、「お前ならできる、任せた」と突き放された方がAさんは力を発揮するでしょう。
一方で、Bさんは、事前に準備を確認してもらい、困った時には助け舟を出してもらえることで安心し、本来の能力を発揮するタイプ。Bさんのような人に対して、「一人で何とかしてこい」と放り出すと、必要以上に不安になり、力を出し切れないことがあります。
つまり一律に厳しくしたり、優しくしたとしても、全員がしっかりと育つわけではありません。大切なのは、その人にどういう指示の仕方、接し方をすると最も伸びるのかを見極めることです。
ここを間違えると、本来伸びるはずの人材を潰してしまうこともあります。
逆に言えば、本人に合った育て方ができれば、部下は驚くほど力を発揮するようになります。
陰陽五行論が教える、「人はそれぞれ望みが違う」という視点
陰陽五行論では、人はそれぞれ、望んでいるものも、力を発揮しやすい方向も違うと考えます。
出世や成果を強く求める人もいれば、知的好奇心が満たされることに喜びを感じる人もいるでしょう。人の役に立つこと、誰かを支えることにやりがいを感じる人もいます。
安定を求める人もいれば、新しい挑戦に心が燃える人もいるでしょう。
この違いを無視して、全員を同じ基準、同じ価値観、同じ育成法で動かそうとすると、組織はうまくいきません。
経営者や上司が本当にやるべきことは、目の前の相手が何を望み、どのような関わり方で力を出すのかを見抜き、その人に合った形で成長を支援することです。
それができると、部下は「理解されている」と感じ、信頼関係も深まります。
強い組織は、「人材管理」ではなく「人材活用」をしている

結局のところ、強い組織がやっているのは、社員を管理することではありません。
社員一人ひとりを活かすことです。
会社の理念を共有し、本人の望みを聞き、その人に合った育て方をする。
この3つが揃った時、社員はただ指示通りに働かされる存在ではなく、自ら考え、会社を支える存在へと変わっていきます。
だから経営者の仕事は、単に指示を出すことではありません。
人の才能を見抜き、その人が最も力を発揮できる場所をつくることです。
もし今、部下育成に悩んでいるのであれば、
「もっと厳しくすべきか」
「もっと優しくすべきか」
と考える前に、ぜひ一度、
「この人は何を望んでいるのか」
「この人は、どう関われば最も伸びるのか」
という視点で、部下を見直してみてください。
帝王学を学んでいただければ、上記のことを相手の宿命から読み取ることができるのですが、まずはこうした視点を持つことこそが重要です。
この視点の転換が、社員の成長だけでなく、組織全体の強さを大きく変えていくのです。
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