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【マネジメント】部下のやる気がない?孫子の兵法から学ぶマネジメント術3選

【マネジメント】部下のやる気がない?孫子の兵法から学ぶマネジメント術3選

お金・仕事術人間関係・組織論会社経営・リーダーシップ帝王学・陰陽五行論

こんにちは、ビジネス陰陽師の吉川です。

経営者やビジネスマンの中には、

「部下に任せても、思うように動いてくれない」
「現場リーダーに任せたはずなのに、結局自分が口を出してしまう」
「社員同士の関係が悪く、チームとしてまとまらない」
「注意すると、相手が反発してしまう」

と感じている方も多いのではないでしょうか。

会社を動かしているのは、最終的には「人」です。どれだけ良い戦略があっても、現場が動かなければ成果は出ません。どれだけ社長が優秀でも、社員が育たなければ会社の成長には限界があります。

今回は、2500年以上前に書かれたとされる『孫子の兵法』から、現代の経営にも通じる「人の使い方」「部下育成」のポイントを3つご紹介します。

この内容を動画でご覧になりたい方は、下記よりご視聴ください。(同じ内容になります)

1)任せた部下の面子を、社長が潰してはいけない

まず1つ目は、「輔隙(ほげき) あらば、すなわち国は必ず弱し」という考え方です。

簡単に言うと、王様と現場の指揮官の間にズレがある国は弱くなる、という意味です。会社に置き換えると、社長と部長、課長、現場リーダーの間にズレがある会社は弱くなる、ということです。

たとえば、社長が部長に仕事を任せたとします。ところが、うまくいかなかった時に、社員みんなの前でその部長を激しく叱責してしまう。

「お前のせいだ」
「なぜこんな結果になったんだ」

このように社長が現場責任者を人前で潰してしまうと、部下たちは「あの部長の言うことは聞かなくてもいい」「結局、社長に確認した方が早い」と思うようになります。

すると、部長や課長は現場でリーダーシップを発揮できなくなります。社員も直属の上司ではなく、社長の意向ばかりを気にするようになり、組織の指揮系統が崩れてしまいます。

もちろん、経営者から見ると、現場の問題点はよく見えるものです。社長は経験もあり、判断力もあり、細かい矛盾にも気づきやすい。だからこそ、つい口を出したくなります。

しかし、一度その人に任せたのであれば、細かく口を出しすぎてはいけません。大切なのは、責任は社長が取る。しかし、やり方は任せる。必要な時にはアドバイスをするが、現場リーダーの面子は守る。この姿勢です。

部下は、任されることで成長します。逆に、社長がすべてをチェックし、すべてに口を出していると、部下はいつまでも育ちません。

2)組織を一つにするには、共通の目的を示す

2つ目は、「呉越同舟(ごえつどうしゅう)」という言葉です。

昔、中国に呉という国と越という国がありました。この2つの国は非常に仲が悪く、争いを繰り返していました。

ところが、ある時、呉の人と越の人が同じ船に乗り合わせます。最初は口も聞かないほど仲が悪かったのですが、そこに嵐がやってきました。このままでは船が沈んでしまう。そうなった時、彼らは好き嫌いを超えて協力し、危機を乗り越えたのです。

これは、組織づくりにおいて非常に大切な教えです。

人間は、普段は好き嫌いや相性で動きます。「あの人とは合わない」「あの部署とはやりにくい」という感情は、どの会社にもあります。
しかし、共通の目的や大きな危機が見えた時、人は好き嫌いを超えて協力できることがあります。

たとえば、

「このプロジェクトを成功させれば、会社は次のステージに行ける」
「このお客様のクレーム対応が、今後の信頼を左右する」
「ここで踏ん張れるかどうかが、会社の未来を決める」

このように、今やっている仕事の意味や重要性を、社長がしっかり伝えることが大切です。

単に「頑張れ」と言うだけでは、人は動きません。なぜ頑張る必要があるのか。この仕事が会社にとって、顧客にとって、どんな意味を持つのか。これを伝えるのがリーダーの役割です。

ただし、毎日のように「今がピンチだ」「これが会社の分かれ目だ」と言っていると、社員は慣れてしまいます。だからこそ、ここぞという場面で、本気で目的を語り、社員を一つにすることが大切なのです。

3)相手を追い詰めすぎてはいけない

3つ目は、「囲師(いし)は周するなかれ」という言葉です。

意味は、敵を包囲する時には完全に囲んではいけない。必ず一方は逃げ道を空けておくべきだ、という教えです。逃げ道を完全に塞がれた敵は、死に物狂いで反撃してくるからです。

これは、ビジネスの人間関係にもそのまま当てはまります。

部下がミスをした。
取引先に問題があった。
お客様との間でトラブルが起きた。

その時に、相手の非を徹底的に責め、逃げ道をすべて塞いでしまうと、表面的には謝っても、心の中には恨みや反発が残ります。

「確かに自分も悪かった。でも、そこまで言わなくてもいいじゃないか」
「本当に100%自分だけが悪いのか」

このような感情が残ると、その後の関係性に大きな影響が出ます。もちろん、注意すべき時は注意しなければいけません。ミスを曖昧にしてはいけない場面もあります。

しかし、その時にも、相手の逃げ道を残すことが大切です。

たとえば、

「今回はここが良くなかった。ただ、事情があったことも分かる」
「次からはこう改善していこう」

このように伝えることで、相手は自分の非を認めながらも、前を向くことができます。
正論で相手を完全に打ち負かすことが、必ずしも良いマネジメントではありません。経営者や上司に必要なのは、相手が再び立ち上がれるように指摘する力です。

部下育成とは、任せて、まとめて、追い詰めすぎないこと

今回お伝えした孫子の兵法から学ぶマネジメント術は、次の3つです。

1つ目は、任せた部下の面子を潰さないこと。
一度任せたのであれば、細かく口を出しすぎず、責任はトップが取る姿勢が大切です。

2つ目は、共通の目的を示して組織を一つにすること。
大きな目的や乗り越えるべき局面が見えた時、人は協力し合う力を発揮します。

3つ目は、相手を追い詰めすぎないこと。
部下や取引先に非があったとしても、完全に逃げ道を塞ぐと、反省ではなく反発が生まれます。

経営者の仕事は、単に人を動かすことではありません。人を育て、その人が力を発揮できる環境をつくることです。

任せるところは任せる。
大事な場面では目的を語る。
叱る時にも、相手を追い詰めすぎない。

もし今、部下のやる気がない、社員が思うように動かないと感じているのであれば、まずは自分自身の関わり方を見直してみてください。孫子の兵法は、単なる戦いの技術ではありません。人をどう見て、どう動かし、どう活かすかという、現代の経営にも通じる知恵の宝庫です。

部下を力で動かすのではなく、その人が自ら動きたくなる環境をつくる。それこそが、これからの時代に求められる経営者のマネジメントではないでしょうか。

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この記事を書いた人

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吉川 正弘

合同会社ブレイン・アドベンチャー 代表。世界四大会計事務所の一つの会社で、のべ1000社以上のコンサルティング業務に携わる。同時に、著名人の本の出版など、10数冊の書籍を手掛ける。
「速読」と「記憶術」を組合せた「ビジネス速読記憶術」をオリジナルで開発し数百人の経営者・ビジネスパーソンの能力向上に貢献。
2021年に陰陽師師範の資格を得て開講した「社長の帝王学」講座は、6期連続定員超え。数百人のビジネスパーソンや経営者の才能を開花させ、成功に導いている。

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