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人材育成の適切な考え方とは?成果が出ない原因と【実例】陰陽五行論を活用した“人が育つ組織”のつくり方

人材育成の適切な考え方とは?成果が出ない原因と【実例】陰陽五行論を活用した“人が育つ組織”のつくり方

お金・仕事術人間関係・組織論会社経営・リーダーシップ帝王学・陰陽五行論

多くの経営者から寄せられる、従業員やスタッフの人材育成についての悩みは次のようなものです。

・教えているのに、なかなか育たない。安心して仕事を任せられない
・期待して、育てていても結局辞めてしまう
・部下のモチベーションがなかなか上がらず、指示待ちになるので、自分が動いて現場を回さないといけない

これを読んでいるあなたも、従業員やスタッフについて同じような悩みを抱えていないでしょうか?

多くの経営者は、こうした問題が起きると、研修を増やす、マニュアルを整える、指導方法を変えるなど、「やり方(ノウハウ)」を改善しようとします。

しかし帝王学や陰陽五行論の視点では、問題の本質はやり方ではありません。実は、人材育成がうまくいかない最大の原因は、「人はどう育つのか」「育成とは何か」という“考え方”そのものにズレがあることなのです。この視点に気づけるかどうかで、人材育成の成果は大きく変わっていきます。

人材育成がうまくいかない会社に共通する考え方

多くの会社の経営コンサルティングや、経営者の方をサポートしてきた私の経験上、人材育成が失敗する会社には、いくつか共通点があります。特に改善すべき3つをご紹介します。

1)全員を同じように育てようとする

人には性格や強み、成長速度などに違いがあるにもかかわらず、同じ指導、同じ期待をかけることで、才能が活かされず伸び悩みが生まれてしまいます。

2)正解を教えれば人は育つと思っている

答えを与え続ける育成は、従業員が自ら考える力を奪い、指示待ち人材を生み出してしまいます。

3)結果が出ないのは本人の能力不足だと考える

本来は、従業員に与えられた役割や関わり方、育成環境の問題であるのに 、本人の能力や努力不足のせいにすることで、適切な成長の機会を与えられなくなってしまいます。

もちろん、組織の体制や仕事の状況などによって、一人ひとりにきめ細かい指導を行うことが難しいケースもあるでしょう。また一般的には、一人ひとりに合わせた指導方針や方法を決定するのは非常に難しいと思います。

だからこそ、こうした考え方を思い切って見直すことで、組織の立て直し、強い組織づくりに繋がっていくのです。

その解決策として、陰陽五行論における人材育成の考え方をご紹介しましょう。

人材育成の本質的な考え方とは?

人材育成の本質的な考え方とは、どういったものでしょうか。
まずは「人材育成」と「人材開発」の違いについて触れつつ、まとめてみました。

「人材育成」とは、会社の目指すゴールに必要な人材を作ることです。つまり従業員が業務を進めていったり、役割を担う上で必要な能力を身につけることを指します。

例えば集合研修のような手法は、確かに新人研修やマナー研修、管理職研修のような階層ごとに必要な知識やスキルを身に付けさせる場合には有効です。一方で専門性を高めたり、創造性を発揮して新しいことを生み出していくような業務にはあまり向かないでしょう。人はそれぞれ持っている能力が違うので、画一的な人材育成のノウハウだけでは適切に育ちにくいからです。

一方で「人材開発」とは、本人の自発性を重視し、個人のスキル・能力を向上させることを指します。つまり、一人ひとりのキャリアプランを考慮したゴールに必要な能力を向上させることと言っても良いでしょう。

まとめると、人材育成の本質的な考え方は、従業員それぞれの能力を活かしながら、長期的な視点で会社の目指すゴールを達成できる組織を作ることです。その観点からすると「人材育成」というよりは「人材開発」のための教育、適材適所の人材配置が必要になってくるのです。

そのための第一歩として、人材育成(人材開発)に陰陽五行論を活用することをおすすめします。

成果が出る人材育成(人材開発)の考え方とは

私の陰陽五行論の講座でお伝えしている、成果が出る人材育成(人材開発)のポイントを以下にまとめます。多くの経営者の方が、この考えを取り入れて、人が育つ組織つくりに成功させています。是非今までの考え方を進化させていってください。

・人材育成(人材開発)=「持っていない能力を足す」ことではなく、その人が持っているスキルや能力を伸ばし、発揮できる環境を整えること
・経営者(管理者)の役割は、何かのスキルを教える人ではなく、その人本来の能力を引き出し活用していくこと
・その人が生まれながらに持っている才能は、陰陽五行論によって見つけ出せること

陰陽五行論で分かる「その人の持つ才能」という視点

陰陽五行論と聞くと、「占い」や「古い思想」といった印象を持たれるかもしれません。しかし本来の陰陽五行論は、自然の仕組みや人間社会のバランスを読み解くための普遍的な知恵であり、現代のビジネスシーンにも十分活かせる考え方なのです。

【関連記事】
陰陽五行論をわかりやすく解説|経営者や会社員が知っておきたい活用法

陰陽五行論が教えてくれる、人材育成の新しい視点

陰陽五行論では、才能の種類を、木火土金水の五行(5種類)に陰と陽の2つをかけ合わせ、10種類の才能があるとしており、それぞれを自然界のものにたとえています。

下記を見ていただくと、持っている才能が一人ひとり異なっているのが当たり前だということが分かるでしょう。だからこそ、画一的な育て方が通用しないのは「当たり前」なのです。

1. 大樹(木の陽):コツコツ何かを積み重ね大成する才能
2. 草花(木の陰):協調性があるリーダーシップの才能
3. 太陽(火の陽):自然体で大勢の人に情報を伝える才能
4. 灯火(火の陰):興味をとことん突き詰める芸術家の才能
5. 山岳(土の陽):ヒト・モノ・カネ・情報を循環させる才能
6. 田畑(土の陰):堅実に蓄積し、人を育てる才能
7. 刀剣(金の陽):突破力が強くどんどん行動できる才能
8. 宝石(金の陰):与えられた役割をきっちりと果たす才能
9. 海洋(水の陽):知的好奇心を元にどんどん改善・改良する才能
10. 小川(水の陰):創造性があり、体系立った思考ができる才能

陰陽五行論では、与えられた才能は生年月日から読み解けるとしています。ただし、持っている才能を使いこなせているかどうかは人それぞれ。持っている才能が輝き、しっかり活用されていることを「陽転(ようてん)」、正常に発揮できておらず、場合によっては逆の性質が出てしまっていることを「陰転(いんてん)」と言います。

ただし、才能が陰転していることは悪いことではありません。これからの成長の方向性を示してくれているものでもあるため、仮に現時点で陰転していたとしても、「陰転している才能をどのように陽転させていくか」という思考をしていけばよいことになります。

陰陽五行を活かした人材育成の考え方・実践例

ここからは、私の主催する「社長の帝王学」講座の受講生さんの実践例をご紹介します。人材育成に陰陽五行の考え方を取り入れた結果、人がうまく育ち、安心して仕事を任せられるようになって経営にも良い影響が出ています。
多くの方がお悩みのポイントに絞ったので、ぜひヒントにしてください。

例1:実は現場トップに向いている部下

ある飲食店を経営するAさんは、従業員のBさんをどのように育てていけば良いか悩んでいました。まだ若く、経験が浅いBさんに仕事を任せきれず、細かい指示をしながら、自分が現場に入って仕事を回していないといけないと思い込んでいたのです。経営者が連日現場に出ているので、疲労がたまり、現場以外の経営業務にも手が回らない状況でした。

私は、Aさんの相談を受け、従業員のBさんの生年月日から才能を見てみた所、上司に細々と助けられるよりは、自らの裁量を持って動いていくことが得意なタイプであることがわかりました。
しかも仕事の才能として、【刀剣(金の陽):突破力が強くどんどん行動できる才能】を持っていたのです。

そこでAさんにアドバイスし、Bさんにリーダーとして完全に現場を任せ、何かあればフォローに回る、という体制を取ってもらいました。すると、Bさんは自分の裁量でどんどん仕事を上手に回していき、社長が現場にいないといけないケースがだんだん減っていったのです。

その結果、Bさんは頼もしい現場のリーダーに成長しました。そして現場のリーダー職から解放されたAさんは、本来やるべき経営の時間が取れるようになったのです。

例2:実は人材マッチングに興味があった事務職の部下

Cさんはグループ会社を経営し、複数の事業を展開しています。
数十名の従業員の面談を半年に一度行っており、面談の内容を参考に配置転換等を検討していました。Cさんは私の講座で陰陽五行論を学んでおり、面談にも活かし始めていたところです。

従業員の中のDさんは、事務職でどちらかと言えば大人しく、人と積極的に繋がっていったり、自己主張をしないタイプ。ところがCさんがDさんの才能を見てみると、【草花(木の陰):協調性があるリーダーシップの才能】を持っていたのです。

そこでCさんはDさんに、人材マッチングの業務を任せる人を探していることを伝えました。するとDさんは「実は前から、人と人とをつなげる仕事をやってみたいと思っていたんです。ぜひやらせてください」と前向きな返事。

そこでこの仕事をDさんに任せてみると、Dさんは活き活き 生き生きと働き出し、次々と成果を上げ始めたのです。Cさんは、普段の言動からだけでは分からない才能の活用ができる陰陽五行論をますます熱心に学ぶようになりました。

経営者に求められる人材育成のスタンス

私の考える人材育成で成果を出す経営者の共通点は、以下の3つです。

1. 従業員一人ひとりの才能ややりたいことに興味を持つ

従業員を個性がある一人の人間として見ると、その人の持っている才能ややりたいことに興味が出てくるものです。大切なのは一人ひとりに、与えられた才能があると、誰よりも(本人よりも)信じ、見つけ出そうとする姿勢です。

2. 会社の仕事を通じてキャリア設計をする

まずはしっかりと自社の理念を伝えること。その上で、組織で取り組んでいる仕事とその人がやりたいこと、活かせる才能を一致させる働き方やキャリアを一緒に考えるです。決して押し付けをせず、会社も従業員も幸せになる方法を模索していきましょう。

3. 人によって育て方を変える

陰陽五行論には、「人によって育て方を変えよ」という言葉があります。寄り添って育成を行っていくほうが伸びる部下、裁量を持たせて思い切って任せるほうが伸びる部下など、人によって育て方は変わるのです。具体的な人の育て方については、私の主催する「社長の帝王学」講座の中や著書「現代版 社長の帝王学 ~使命・才能を活用し、高収益ビジネスをつくる~」でお伝えしています。

まとめ|人材育成は「考え方」が9割

・人材育成(人材開発)がうまくいかない原因は、方法論ではなくその人の才能を引き出し、業務の中で伸ばしていこうという考え方そのものです。
・陰陽五行は、人を型にはめるためのものではなく、一人ひとりの個性や才能を引き出し、活かすための知恵(ツール)として活用できます。
・経営者の考え方が変わると、組織も活性化し、人も辞めない強い組織ができます。

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この記事を書いた人

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吉川 正弘

合同会社ブレイン・アドベンチャー 代表。世界四大会計事務所の一つの会社で、のべ1000社以上のコンサルティング業務に携わる。同時に、著名人の本の出版など、10数冊の書籍を手掛ける。
「速読」と「記憶術」を組合せた「ビジネス速読記憶術」をオリジナルで開発し数百人の経営者・ビジネスパーソンの能力向上に貢献。
2021年に陰陽師師範の資格を得て開講した「社長の帝王学」講座は、6期連続定員超え。数百人のビジネスパーソンや経営者の才能を開花させ、成功に導いている。

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