社長の帝王学

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人は長所で失敗する2

人は長所で失敗する2

帝王学・陰陽五行論

ビジネス陰陽師の吉川です。

今日は陰陽五行論の格言
「人は長所で失敗する」を解説しますね。

人は長所で失敗する

前回の「ビジネス陰陽五行論講座」で
解説して、やたらと評判が良かった言葉が

「人は長所で失敗する」

普通に考えると、
「人は短所で失敗する」のはず。

なぜ「長所」なのでしょうか?

過信して頼りすぎると危険

長所は当然、
「他の人よりレベルが高くできること」

それゆえに、長所を発揮する場面では
「自分は大丈夫だろう」と慢心してしまいがち。

長所は確かに強みですが、その強みに
頼り切っているとかえって
失敗することもあるのです。

人よりできてしまうがゆえに、
本当にできているかどうかのチェックを怠ったり、
何かの拍子にミスをしてしまって、
そのミスに気付かず、進んでしまったり…

「できて当たり前」と思っていることは
何かの歯車が狂ってしまうと
軌道修正が効きにくいのです。

長所の裏返しが出てきてしまう

また、長所に頼りすぎることで、
その裏返しの性質が出てくることもあります。

例えば、コミュニケーション能力がある人。
人付き合いに自信がある人がいたとします。

この人が、その強みを生かして、
「この人とは親しみを持って付き合うと良い」
と、初対面の人と馴れ馴れしく接したとしましょう。

もちろん、「親しみやすい」ということで
快く受け入れる人も多くいるでしょう。

一方で「初対面なのに礼儀がなっていない」
真逆の悪い印象を抱く人もいるでしょう。

長所の裏には短所が潜んでいるのです。

他にも例えば、

・決断力のある人が、
 決断力がない人を馬鹿にし、
 強すぎて人を潰してしまう。

・魅力があって人付き合いが良い人が、
 話にまとまりがなく、話しすぎて
 時間を浪費してしまう。

・周りに気配りができる人が、
 気配りをしすぎて自分の意見を言わず
 なかなかチームががまとまらない。

・論理性が高く、高い品質の成果物を作る人が、
 品質にこだわりすぎて時間がかかりすぎる。
 人に質問しすぎて、不興を買ってしまう。

などなど、長所を追求しすぎて
裏目に出ることもあるのです。

更に逆に言うと、
「腰が重く行動力に欠ける」を
「よく考えて、慎重に行動する」にするなど
短所を長所に変えることもできます。

自分の長所を短所を正確に把握し、
コントロールすることで、
本当の意味の強みを発揮することが
できるのです。

まずはご自分の長所と短所を
紙に書き出してみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

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吉川 正弘

合同会社ブレイン・アドベンチャー 代表。世界四大会計事務所の一つの会社で、のべ1000社以上のコンサルティング業務に携わる。同時に、著名人の本の出版など、10数冊の書籍を手掛ける。
「速読」と「記憶術」を組合せた「ビジネス速読記憶術」をオリジナルで開発し数百人の経営者・ビジネスパーソンの能力向上に貢献。
2021年に陰陽師師範の資格を得て開講した「社長の帝王学」講座は、6期連続定員超え。数百人のビジネスパーソンや経営者の才能を開花させ、成功に導いている。

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