代表者コラム
Column
綺麗に辞めることの大切さ
立つ鳥後を濁さず
最近、17年ほどお世話になった組織を去ることとなった。
もちろん、17年の間には嫌なことや辛いこともあった。
しかし、トータルでは私の多くの夢を叶えてくれた、感謝しかない組織だ。
永久に続くものはないので仕方ないが、
去りがたい思いを強く持っていたのも事実だ。
組織を去るときにいかにきれいに去るかと言うことを心掛けた。
悪因縁ではなく、なるべく「良因縁」を作るように行動する必要がある。
具体的には次のようなことだ。
1)仕事については自分の分をきっちり終わらせる
2)引継ぎをしっかり済ませる
3)自分の荷物・身の回りを、綺麗に片付ける
4)お世話になった人に一人ひとりご挨拶をする
5)送別会は極力断らない
送別会はありがたいことに、大小さまざま、10回以上開いていただいた。
上記の5つは当たり前のことばかりであるが、特にここが重要である。
お世話になった人に一人ひとりご挨拶をする
少し高級なお菓子でも持って、お世話になった方のいる場所を回ると良い。
普段話しかけることが少なくなってしまった人でも、
「実は今度、こちらを去ることになりました。
お世話になりました。
ありがとうございます!」
と挨拶すれば、色々と昔話に花が咲くはずだ。
今回は、お互い顔見知りではあるが、もう話さなくなってしまった方々とたくさんお話させていただいたし、それがきっかけで送別会に誘っていただくこともあった。
「そういえば、あの人は…」
そして懐かしい人と話していると、
「そういえばあの人、今は何をしているんだろうね?」
と昔一緒に何かをした人の思い出話がふっと出てくることがある。
そうしたらその方に連絡を取ってみると良い。
また新たなご縁がつながることも多いものだ。
この世を去るときにも…
たくさんの人と話をするにつけ、
「この世を去るときにもこんな風にしたい」
とふと思った。
この世に完全に1人でいることは難しい。
誰でも必ず、他の誰かのお世話になっているものだ。
だから、終わりの時が近づいたら、
こうしてお世話になった人にお礼を言って回りたいな。
と感じた日でもあった。