古いスキルを捨て、コンテンツを公開しよう
帝王学・陰陽五行論
「文字起こし」のスキルは…
昔、必死に身に付けたスキルであってもそのスキルに固執してはいけない。
例えば私の得意スキルとして、「高速文字起こし」がある。
「文字起こし」とは講演やインタビュー、対談などの音声を聞いて、文字にすること。
話し言葉と書き言葉は違うし、話していると勢いで曖昧なことも言っているため、内容を補足しつつ書き言葉にしていくのはコツが必要だ。
昔、4000ページくらいの大量の文字起こしをするプロジェクトがあり、それをひたすらやっていたおかげで、人の話すスピードとほぼ同じ位のスピードで文字起こしができるようになった。
音声入力によって誰でも高速文字起こしが可能に
しかし最近は「音声入力」が台頭してきている。
話し方にコツは必要なものの、ただ単に話すだけでそれが非常に高い精度で文字になるのだ。
何を隠そう今このブログも音声入力したものを修正することで書いている。
つまり1からすべてを文字として打ち込む必要は、なくなってしまったとも言える。
「タイピスト(文字を打ち込む職業)」はいずれ、いなくなってしまうだろう。
ない。
昔身に付けた技術というのは新しい技術の台頭によって置き換わってしまうものなのだ。
それを「嫌だ」とか、「せっかく身に付けた技術がなぜ使えなくなるんだ」と文句を言っても始まらない。
時代に合わせてスキル、そして自分を変えていくしかないのだ。
知識やノウハウも公開しよう
先日も文字起こしが苦手だと言う人に、この音声入力をご紹介し、非常に感謝をされた。
情報、知識、そしてコンテンツもどんどん惜しまず出してしまった方が良い。
情報や知識、コンテンツやスキルを抱え込んでいても誰にも知られないのは非常に難しい。
時代の変化や他の人の情報公開、ネット技術により、拡散が非常に速く、陳腐化のスピードが非常に速くなったためだ。また、全く新しい情報というのも、なかなか存在しないだろう。
コンテンツやスキルを守り続けてだんだん衰退していくより、時代に合った新しい技術やスキルを身につけ、どんどんアウトプットしていくサイクルを回していく方が良い。
常にその分野でトップランナーであろうという努力、世の中で今必要とされているものや自分の興味、進むべき方向を追求し続けていくことで、コンテンツやスキルはどんどんアップデートされ、枯れることがなくなるのだ。
水は、ため込むだけで流れがないと腐っていく。
一方で、流れ込む水路や出ていく水路があれば、そこにある水は常にきれいなままなのだ。
どんどんこの情報を使ってください
私の先生がまさにそういう方だ。
先生は新しいスキルを次々に身に付け、新しいコンテンツをどんどん作り上げる。
そしてコンテンツにはコピーライト(著作権保護)等をつけない。
弟子に対して「もしあなたたちが、このコンテンツを人に教えたいならば、どうぞ自由にお使いください」とまでおっしゃるのだ。
しかし多くの人は、その先生がする話を聞きたいから集まっている。
先生はコンテンツそのものには重きを置いていない。
それよりは、「その人に頼みたい!」「その人の話を聞きたい!」と思ってもらえるかどうかなのだ。
コンテンツだけでは人は呼べない。
つまり人を惹きつけられる、魅力が高い人かどうかが重要だ。
自分の魅力を磨くことに努めるのが良いのである。