代表者コラム
Column
不立文字(ふりゅうもんじ)でやってみろ!
ビジネス陰陽師の吉川です。
今日は、理屈や理論を覚えるよりは、
実践して初めて「ああ、そうだよなあ」と
実感できる、という意味の
「不立文字(ふりゅうもんじ)」について
お話しします。
不立文字(ふりゅうもんじ)とは
不立文字とは、禅宗の教義を表す言葉で、
文字や言葉による教義の伝達のほかに、
体験によって伝えるものこそが
真髄である、という意味です。
文字や言葉で伝えることももちろん
大切なのですが、
それ以上に、自分でやってみて体感し、
自分に深く落とし込むことの方が大事だ、
ということですね。
東洋哲学では、
理屈を説明できることよりも
実感することが「悟り」であり、
大事なことだ、としています。
「悟りの世界」って?
仏教の大きな目的は、
「悟りの世界」に行くことです。
こだわりをなくし、
色んなことを受け入れながらも
心のままに自由に過ごす、といった
境地でしょうか。
遠くは、お釈迦様が2500年前に
到達された境地に行くことです。
ここで「悟りの世界」を
「執着がなくなって、こだわりがなくなり、
目の前のことを『ありがとう』って
受け入れられて、
ありのままの自分で過ごせる
穏やかな世界」ですよ。
と説明されたとしましょう。
(あくまで例えばの話です。)
と、そんなことを聞いたとしても、
全然納得はできないですよね。
「こんな気持ちになればいいんだ!」と
分かったとしても、実感として
全くそんな気持ちになることができないからです。
体感するために体験する
悟りの世界の定義が言葉で
分かっていたとしても、
あるいは、
「そんな境地なんだ」と
想像していたとしても、
例えば、嫌いな人に会ったり、
嫌な仕事をしたり、
自分が悪口を言われているのを
聞いたとしたら、
全く心穏やかではいられないですよね。
「おお、全然気にならない!
これなのか!なるほど!!」
みたいなことは起きないはずです。
だから、理屈は分かっても、
感じられないことを体感するために
修行があるのですね。
般若心経では・・・やってみろ!
昨日、般若心経の講座を
やっていたのですが、
最後に言っているのは、結局
(あくまで私の解釈なのですが)
「悟りの世界に行くためには、
理屈は忘れて、思い切ってやってみろ!
いいからやれ!」
って感じなのですよね。
つべこべ言わずに、
・やったことのないことをやれ!
・修行の世界に飛び込め!
・とにかく座禅しろ!
・目の前の人にお仕えしろ!
・お経を唱え続けろ!
方法論は色々あれど、
やってみないと始まらんよ!
ということなのです。
というわけで、結局は行動!
本当に大事なことは
行動した結果の体感でしか分かりません。
思い切ってやってみましょう!