代表者コラム
Column
神話は事実ではなくとも、真理だ!
ビジネス陰陽師の吉川です。
今日も我々の住む国、日本のお話のパート3です。
先日のこちらもご覧ください。
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事実と真理
神話の話をすると、
「それは事実ではない」「非科学的だ」
という人がいます。
それはおそらくその通りで、
神話の通りの歴史が繰り広げられた、
とは考えづらいです。
しかし、キリスト教圏やイスラム教圏で
「神様なんか誰も見てないし、
いないと思う。
人間を作ったのも証拠がないから嘘だ!」
といったところで、
トラブルになるだけです。
(場合によっては大トラブルになります。)
それでも神話とは、事実ではなくても
その民族にとっての真理だと思います。
文字を読める人が極端に少ない中、
その民族がずっと語りついできた神話。
その中には、我々のルーツを示し、
我々が何を誇りに思うのか、
どういう考え方で命をつないできたかの
知恵や真理が凝縮されていると思います。
神話は本質を言い表している
例えば旧約聖書には、
「神が土をこねて息を吹き込むと
人間になった」とあります。
これが事実かどうかはさておき、
生物は地球の元素からできており、
「土(地球のかけら)」に
「息(ヘブライ語で「ルアハ:霊」)」を
吹き込むとは、
地球のかけらに霊が宿ったものが
人間である、という解釈ができます。
これは真理だと思います。
現代科学でも、人間の意識とは何か
はっきりとは分かっておらず、
結局は霊的なモノ、つまり魂であると
しか言いようがありません。
古来日本の大和言葉でも、
人のことを「霊止(ヒト)」と書きました。
これは、霊がとどまっているのが
「ヒト」である、ということ。
つまり人間の真理は、
西洋でも日本でも同じだということです。
和解をする国、日本
そうすると、我々は日本神話からどんな
真理や知恵を学ぶべきなのでしょうか?
1つ例を挙げると、
日本の古事記や日本書紀には、和解をする
物語が多いことです。
例えば、天照大神が孫のニニギノミコトを
地上に降ろし、日本国を、
当時の支配者のオオクニヌシから
もらい受けた際、
色々なエピソードはあれど
人や神様が死ぬことなく、
国譲りがなされました。
しかもその際に、オオクニヌシを
信仰することを認めており、
他国の考え方ではありえません。
だから、地上のすべては神様から
生まれたもので、1つの家族の
ようなものである。
みんな仲よくしよう。
というのが我々の祖先からの
メッセージなのかもしれませんね。
このように祖先が神話に込めた思いを、
「たとえ話」としてどう受け止めるかが
子孫の仕事ではないかと思います。