2017.06.02

陰陽五行論は、×統計学 ◎分類学

陰陽五行論

陰陽五行論は統計学??

陰陽五行論で、人の宿命を読ませていただくことがある。
「占技(せんぎ)」という占いなのだが、よく言われるのが、
「これって統計的なものなんですよね」

 

数百ほどもあると言われる占い。
その中には、統計学的な手法で、その精度を高めているものもある。
 一方で、陰陽五行論は分類学である。

陰陽五行論の起源は、陰と陽、時間と空間の分類学

 陰陽五行論では、この世のすべてのものを分類できることになっている。

 

古代人は世の中の森羅万象、あらゆることを網羅できる理論を打ち立て、人間の性質や運命を知るための道しるべにしたかったのだと思う。

 

少し簡略化した説明をする。

 

古くから多くのものには、相反する陰陽2つのものがあり、世界を作っている。
昼と夜、男と女、天と地、虚と実…
いわゆる陰と陽の2極の概念である。

 

そして古代人は、この地球上にあるものを全て分類し、木・火・土・金・水 という5つの性質に分類できると結論づけた。
いわゆる「五行」である。

 

さらに実態である地上に5つの性質があるなら、虚である天空にも5つの星があり、(おそらく当時肉眼で観察できた)5つの惑星を、木星・火星・土星・金星・水星とした。
地上の5要素と天空の5要素、陰陽合わせて10の性質。
(これを10干(じゅっかん)という。)

 

またこの世には時間という概念がある。
1年は12ヵ月、1日は24時間。

 

多くの文明で12進法が採用されているように、12の倍数で時間を表すのが地球では都合がよかった。
だから時間は、十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)で表現され、年・月・日を数える際の単位となった。

 

空間概念と時間概念を結び付け、全てを表した

ここからが陰陽五行論が凄いところだと思う。
この世は時間(陰)と実態(陽・方角や空間)からできているから、この10の性質と12の時間をそれぞれ結合して考察を深めていったのだ。

 

そして120パターン(実際に現れるのは60パターン)の組み合わせ(干と支の組み合わせで干支(かんし)という)のどれがどのように出現するかで、人の性質や運命、はては世の中の動きまでを論じているのが陰陽五行論なのである。

 

2017年の宿命を紐解く

具体的にどういうことか。

 

例えば今年2017年は、陰陽五行論では「火の陰の性質を持ち、酉(とり)の時間が回ってきた年である」と見る。

 

この年は、火の性質を持つから、
  • 火事に注意(東北の火事の例などがある)
  • 炎のために燃料をくべるのが大事(つまり努力が必要な年)
酉(時間としては実りの秋、また役割の意味もある)の性質を持つから
  • 他者や他人への役割意識を持つことが大事
  • 自ら動いていくこと

 

2つを合わせて、2017年は「自助努力、自分や会社の仕事のやり方をドラスティックに変化させていくことが大事な年」ということになる。

 

それを意識して生きることで、うまくいきやすいという解釈になるのだ。
(逆に怠けてしまうと、うまくいかない年になる)
後は火の用心。

 

だから今年は、上記のことを是非意識するといい。

 

また、人はこの60パターンの性質のどれかを持つことになるから、その組み合わせでその人の思考の癖やたどるべき道が分かる、というものだ。

 

全てを分類していくという学問体系だからこそ、例外なくこの世の中のことや人間を読み解いていけるのである。

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