代表者コラム
Column
思うように人に動いてもらう接し方とは?「人を動かす」
速読記憶術・名著
デールカーネギーの名著、「人を動かす」
2018年、1発目にご紹介するこの本は、人間関係を劇的に改善する本であり、素晴らしい名著である。 基本的に人を強制的に動かすことはできない。 命令して嫌々やらせても、大きな結果を残すことは難しいだろう。 一方でその人が、自発的に好意を持って動いてくれたならどうだろうか? 強制とは違い、主体的に動いてくれれば、問題解決や成果物のブラッシュアップを自発的にやり、大きな成果につながることが多いのではないだろうか。 もしその人が「動きたい」と思って動いてくれるよう、人に接しているのなら、意味としては自分の思うように人を動かしているということになるであろう。「人を動かす」極意とは?
その人を尊重しつつ、自発的に動いてもらうこと。 そういった接し方、相手の心をつかむ極意を解説した名著である。 内容としては人を動かす原則が、何十も解説されている。 ただし海外の本にありがちな、事例が非常に多く、頭から漫然と読むと非常に分かりづらいのが難点だ。 豊富な例が多すぎて、途中で読むのに疲れてしまうのだ。 そこで、原則を6つに集約して解説する。 1.どんな人も自分が正しくいい人だと思っている 2.人に言われて自分の非を認めたくない 3.人は自分のことにしか興味がない。 4.人は自己重要感を渇望している 5.人は自分の意見を他の人に変えれたくない 6.人は夢を語る人に惹かれる 「人を動かす」を速習マップ化し、内容を整理1.どんな人も自分が正しくいい人だと思っている
どんな人間でも、自分を悪い存在、悪の塊の存在だと考える人はいない。 あなたも自分のことを、悪い人間だとか、ひどい奴だとは思ってはいないだろう。 もし何かあなたが罪を犯していたとしてもだ。 「あの時はこういう理由があった」と何か自分を正当化する理由をつけて、自分は悪くないと思いたいのだ。 したがって「お前は悪い奴だ」「ダメな奴だ」と言うレッテルを貼ってその人に接するのは良くない。 その人の背景やどんなふうに育ってきたかを想像し、理解してあげること。 尊重して接することが非常に大事なのだ。2.人に言われて自分の非を認めたくない
1番の原則も絡まり、この2番も非常に重要である。 特に人前では自分の誤りを論破されたくはない。 議論に勝ったとしても「そうは言っても違う!」という恨みが残る。 したがってこの本では、議論すること自体無意味だと言い切っている。 もし相手の過ちをその場で正す必要があるのであれば、言い方に気をつけよう。 「私の間違いかもしれませんが…」と言う枕詞をつけて、丁寧に話すのが良い。 最悪なのは人前でコテンパンにやっつけてしまうことだ。 そんなことをしても恨みを持たれるだけである。 議論好きな人は気を付けてほしい。3.人は自分のことにしか興味がない
これはあなたのことを考えてみても分かるのではないだろうか? 遠くで起きている戦争よりは、自分の顔にできるにきびの方が気になるのが人間である。 人と接する場合には、その相手にいかに興味を持つかが重要だ。 あなたも自分のことにしか興味がないから、もしかしたら相手に興味は無いかもしれない。 それでも、- 会う前に相手のこと、得意分野を調べておく
- 相手の話をしっかり聞くこと
- 笑顔で接すること
- 相手の名前を呼ぶこと
- 相手の求めていることをしてあげること
4.人は自己重要感を渇望している
人は他の人に認められたいと言う欲求がある、社会的な動物である。 したがって2番でも言ったように、人前で恥をかかせたり、メンツを潰すような行為は決してしてはならない。 それよりはその人の自己肯定感を高めてあげるような接し方をするのが良い。- 礼を尽くす
- 気を使う
- その人の良いところを見つけて心からほめる
5.人は自分の意見を他の人に変えられたくない
まずは相手の意見を理解しようとすることだ。 そうすることで相手も自分を理解しようとしてくれるだろう。 相手の意見をしっかり理解したと思うまでは、自分の意見を押し付けてはならない。 命令や説得ではなく、- 相手に相談したり
- 相手に思いつかせたり
- 導いたり