2021.11.20

お遍路さんで受けた「お接待」とは?

日常や趣味等

ビジネス陰陽師の吉川です。

今日は、11月の3日間のお遍路さんで、
初の「お接待」を受けましたので
そのお話です。

この3日間で徳島県のお寺は全て
コンプリートいたしました!

お遍路さんの「お接待」とは?

「お接待」(おせったい)というのは
お遍路道の街道にある家の方々が、
道を行くお遍路の行者さんに対して

食べ物や飲み物、少しの休憩場所を
提供する風習のことです。

四国ではお遍路さんは弘法大師と一緒に
歩いている存在です。
だからお遍路さんにお接待をすることは、
弘法大師をお接待すること、
と同様な意味合いなのですね。

また善意を持って、また「徳を施す」と
いうことでやっているため
お遍路さんの行者は基本的には
このお接待を断らない事とされています。

昔の事情を考えると、険しい道を行く
お遍路の行者さんは
当然、コンビニも自動販売機もない中
ひたすら徒歩で次のお寺を目指します。

天候の悪化やけがなど、色んな事情で、
工程が狂い、持っていた食料や水が
不足することも十分あり得ますね。

四国の方はお遍路の行者さんを非常に
大事にする文化ですので、

この「お接待」によって、行者さんが
何とかお遍路を続けられてきた、
という理由もあるでしょう。

「お見かけしたのでお渡しを‥‥」

ただ、コロナの影響もあるのか
今までお接待の声をかけてくれた方は
いなかったのですが、、、

今回11月は、2回、お接待を受けました!

1回目は、田んぼ道を歩いていた時
ペットボトルの清涼飲料水を抱えて
走って追いかけて来てくれた女性の方。

「小さいころからお遍路さんを見ていて
 見かけたら何かお渡ししています」

「娘が東京の方にいるので、
 ご縁かもしれませんね」

「実はあの橋には伝説があって、
 悪いことをした人には女性の髪が
 足にまとわりついて渡れないと
 言われていて…」

などなど、たくさんの話を
してくださいました。

走ってきてくれた女性に大きく感謝です!

「ちょっと寄ってって」

そして23番寺、徳島県最後の「薬王寺」
まで、あと2キロくらいの地点でのこと。

通り過ぎようとした家にいた
おじさんが突然、

「良かったらちょっと寄ってかんか?」

と言ってくれました。

そして、縁側にある椅子に座らせていただき、
ペットボトルのジュースをいただきました。

ジュースをいただきながら、

「この家は地主で、
 土地と田んぼがたくさんあって…」

「跡継ぎがいないから、この家に来てくれたら
 全部相続できるよ」

「嫁も近くから来るよ」

「良かったら車で室戸岬まで送って
 いったらええが!」
 
となぜか植木の剪定で来ていたおじさんが
寡黙なご主人の代わりにしゃべる、しゃべる。

非常に楽しいひと時を過ごさせて
いただきました。

いよいよ徳島のお寺終了!

11月で、徳島県のお遍路のお寺は
全て回りましたので、
来月からはいよいよ高知県です。

まずは24番の「最御崎寺」まで
75㎞の海岸道!

ひたすら歩くしかありませんが、
本当に楽しいお遍路さんですので
楽しんでいきたいと思います!(^^♪

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