83歳のダライ・ラマ法王にお会いして

陰陽五行論

■場の空気を変えるダライ・ラマ法王

本日ダライ・ラマ法王14世の講演会に参加してきた。
たくさんの人が押し寄せていたが、法王が入場されたときには、全員が自然と静かに立ち上がり、法王が話し始めると静寂に包まれる。
その場の空気を変えてしまう方であった。

法王法の話は非常に深いものであった。
ワンネス、つまり「世界は1つである」ということを繰り返しおっしゃった。
70億の人類が、宗教や差別、戦争などを越えて、地球という星の上で、兄弟のように仲良く暮らしていくべきであること。

そして「怒り」という感情のままに行動してしまうのではなく、慈悲と愛を持った心で行動しよう、という呼びかけをされた。

■仏教を疑いなさい

非常に充実した時間であったが、ダライ・ラマ法王の話の中で、大きく記憶に残ったことが1つある。
それは仏陀(お釈迦様)がおっしゃったという言葉で、

「仏教についてはもし自分が納得できないこと、矛盾したようなことがあれば、自分でしっかり検証し、徹底的に納得するまで考えるべきだ」ということである。

他の一神教の宗教、つまりキリスト教やイスラム教などでは、神がこの世界を作った。したがって人間は、神を敬い、神に従わなければいけない。そうした教えになっている。
だから神のことを疑うことは許されない。

しかし仏教ではそうでは無い。
・なぜ人の苦しみがあるのか。
・苦しみの原因は何なのか。
・その苦しみをなくすにはどうすれば良いのか。

そうしたことを一つ一つ、理論立てて教えてくれるのだ。

■8万4千ともいわれるお経(教え)

仏教の偉大な師の一人である、ナーガールジュナ(龍樹)も、釈尊、つまり仏陀の教えを一つ一つすべて自分の中で検証し、納得できるか、正しいかどうかを考えぬいて教えを記した。
だからこそ仏教が発展していったのである。

しかも仏教には決まった経典というものがない。
お経の種類は、俗に8万4千などとも言われ、宗派により異なる。
キリスト教の聖書やイスラム教のコーランとは対照的である。

それは今までたくさんの僧が、仏陀の教えを考え、実践し、時代に合わせて分かりやすく作り上げてきたからに他ならない。これが仏教の懐の深さだと思う。

■すべての病気に効く薬はない

法王はこうもおっしゃった。

「すべての病気に1つの薬が効くわけがない。
だから仏教だけを信じる事は無い。その人に合った宗教もあるだろう。キリスト教が良い人、イスラム教が良い人もいる。だから仏教だけが良いということはない。
大事なのは、宗教や思想、政治、国の立場、人種などの違いを超えて、ただ世界中の人が仲良くすればいい、ということだ。

御年83歳の法王の笑顔や笑い声はとてもチャーミングであった。

以前からお目にかかりたかった夢が叶い、非常に嬉しい一日になった。

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