2021.03.28

ビジネスの未来① 人類の悲願は解決済!?

速読記憶術・名著

ビジネス陰陽師の吉川です。

今日は、4/30に読書会に来ていただく
山口周さんの「ビジネスの未来」という本に
ついてのご紹介です。

私には衝撃的な事実でした。

人類の悲願は解決済!?

この本を読んでびっくりしたのが
「人類の悲願は、世界で既に
 ほぼ解決されている」

ということでした。

「人類の悲願」とは、
「物質的不足の解消」です。

食料不足や戦争、天変地異などにより
衣食住、ひいては生存が脅かされる事態。

その恐怖を解消するため
人類は何百万年も、試行錯誤を続け
文明を発達させてきました。

そして現代。

私たちの社会は、古代以来、
人類が長らく夢に見続けた
「物質的不足の解消」
という宿願をほぼ実現しつつあります。

先進国はもとより、
発展途上国や後進国と呼ばれる国でさえ
戦争や餓死で亡くなる方は激減し、

必要最低限の衣食住から
快適で利便性の高い生活を
実現させる、という方向にどんどん
シフトしています。

もはやこれ以上の成長は見込めない!?

人類の悲願が達成されたとすると
これ以上の発展を求める意味はあるのか?

という議論になります。

ずっと発展する、市場が成長し続ける
というモデルに合わせて
人類が発達させてきたのがビジネスです。

高度成長自体にはこれがピタリと
ハマっていましたが、ほとんどの人が
不自由なく暮らしている現代だと
実は今までの「ビジネス」という
ルールの枠組み自体が変わってくるのではないか?

というのがこの本のテーマ。

答えを言ってしまうと、
「ビジネスはその役割を終えた」
というのが主張です。

ビジネスは役割を終えたのか!?

現在の状況は、しばしば「低成長」
「停滞」「衰退」という言葉で表現されて
いますが、こうしたネガティブな表現で
現在の状況を形容するのは極めて不適切。

実はもう人類の悲願が達成された
ある意味「幸せな状態」に突入している。

その中で、旧来のビジネスを追求することは
すでに意味がない、とこの本は主張します。

勝った負けたとやっていても、
市場自体は発展していないため、
局地的には勝つ人が出ても、それだけ
負ける人が出るわけで、
幸せな人が増えるわけではありません。

だからどれだけ幸せな人を増やしていくか
という考え方にシフトしていくべきだ

という話につながっていくのですね。

長くなってきたので続きを次回に
書きたいと思いますが、

多くの人がなんとなく感じてきたことを
明快に言語化したこの本は
スゴイと、単純に思ってしまった次第です。

面白く、示唆に富んでいるので、是非読んでみてください。

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